愛犬との散歩中にうんちを片づけているときに、うんちの状態が気になることはありませんか?
いつもはきれいな形なのにうんちが柔らかい、いわゆる「軟便」の状態は、胃腸や腸内環境の病気のサインだったり、中にはおやつの食べ過ぎやドッグフードが合っていないことが原因で起きているようなときもあるのです。
ついつい様子見しがちな軟便は、病気のサインだけでなく、毎日の食事が乱れているお腹の不調かもしれません!
目次
犬の軟便の原因になる可能性がある食材
| 注意すべき食材 | 理由 |
| 高脂肪の肉系おやつ・ジャーキー | 犬の膵臓や腸に負担がかかりやすく、消化不良から軟便につながりやすい |
| 乳製品 | 犬は乳糖をうまく分解できないことがあり、下痢や軟便を起こしやすい |
| 食物繊維が多い芋類・野菜類 | 犬は与えすぎると腸が刺激され、かえって便がゆるくなりやすい |
| 甘味料や添加物入りのおやつ | 犬は成分によって腸内環境が乱れたり、消化器に負担がかかりやすい |
| 高脂肪な人間用食品 | 犬には脂質や塩分が重く、胃腸トラブルの原因になりやすい |
| 体質に合わないタンパク質 | 犬は牛肉、小麦、乳製品などで食物アレルギーや不耐症を起こすことがある |
表にある食材は、実は犬の軟便の原因になる可能性があります。
ただし、すべてのワンちゃんがこれらの食材を食べて必ず軟便になるわけではありません。
犬はそれぞれ体質や年齢、腸内環境、消化力が異なるため、問題なく食べられる子もいますが、もともと胃腸が弱いワンちゃんや、体調不良で消化機能が落ちているワンちゃんが食べると、軟便や下痢につながりやすくなります。
高脂肪や乳製品、添加物の多い食材は、胃腸や膵臓など消化器にも負担をかけやすいため、愛犬の便や体調を見ながら慎重に与えることが大切です。
この記事では、犬の軟便で注意したい食材とその理由、さらにおすすめのおやつの考え方についてご紹介します。
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記事の監修者
村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士
動物栄養の記事執筆を中心に活動。動物看護師として子犬の食事指導やフード選びセミナーも開催経験あり。5匹のチワワと3匹の猫に囲まれ、日々の暮らしから得た実感を記事に込めています。管理栄養士の知識を「大切なペット」にも活かし、動物想いの人があふれる社会になるよう願いを込めて発信しています。
犬の軟便はおやつが原因?見直すべきおやつの特徴

犬のおやつは、しつけのごほうびや栄養補助のために間食として与えることが多い補助食品です。
しかし、犬に与えるおやつの中には与え方を誤ると犬の軟便や下痢をもたらす成分が含まれてしまう場合があります。
もちろん、健康なワンちゃんであれば少量を与えても問題はありません。
ただ消化器系が弱かったり、敏感な腸を持つワンちゃんだったり、体調が優れない場合や食物アレルギーがある場合は、次のような原因から軟便を引き起こしてしまうことがあります。
犬の便がゆるくなる主な原因は?知っておきたいその原因
犬の軟便は、一時的な食べすぎやドッグフードを急に変更した場合でも起こりますが、感染症や病気で下痢や消化不良が続くことがありますし。
次の表にあるようにストレスなどでも腸の動きが乱れて便がゆるくなることがあります。
| 原因の分類 | 具体例 |
| 食事・ドッグフードの問題 | ドッグフードの急な変更、食べすぎ、早食い |
| おやつの問題 | 高脂肪のおやつ、乳製品、食物繊維が多いおやつ、甘味料や添加物入りおやつ |
| ストレス・環境変化 | 引っ越し、旅行、長時間の留守番、工事音 |
| 感染症 | 細菌、ウイルス、寄生虫 |
| 食物アレルギー・不耐症 | 牛肉、小麦、乳製品 |
| 慢性疾患・内臓の病気 | 炎症性腸疾患、膵外分泌不全、ホルモン異常、腸の腫瘍 |
犬の軟便は、人間の一時的な下痢などといっしょにせず、慎重にその経過を確認するようにしましょう。
犬は体が小さく、下痢や軟便が続くと脱水や体力低下が進みます。
特に子犬やシニア犬は体力の余裕が少なく、回復力も落ちやすいことから重症化のリスクも高く、下痢や水っぽい軟便には早めの注意が必要です。
また表のように軟便の原因は、食べすぎ、ドッグフードの切り替えや高脂肪なおやつの与えすぎから、引っ越しや飼い主が長期間いないなどの環境的なストレスなど日常的なものもあり、「軟便=病気」とは必ずしも限らないのです。
ただし、感染症や腸の病気が隠れていることもあるので、犬の軟便が2日以上続く場合は、自己判断で様子を見続けず、動物病院を受診するようにしましょう。
さて、犬の軟便の原因はさまざまですが、軟便の中には日々のドッグフードやおやつが犬の体質や消化に合っていない場合もあるのです。
犬の軟便を引き起こしやすいおやつの4つの特徴
犬の軟便は、必ずしも「悪いおやつを食べたから起こる」とは限りません。
人間でも、油分が多い料理を食べすぎて下痢をしたり、体質によって牛乳でお腹をこわしたりすることがありますが、犬でも同じように食べ物との相性が便の状態に影響します。
下記の4つの特徴を持つおやつは犬の体質や犬の健康状態によっては、軟便につながることがあります。
- 高脂肪の肉系、ジャーキー系のおやつ
- 乳製品を含むミルク系・チーズ系おやつ
- 食物繊維が多いさつまいも系・野菜系おやつ
- 甘味料や添加物を含む市販のソフトおやつ
これらの特徴があるおやつを食べた犬すべてが下痢になるわけではありません。
体質や年齢、腸内環境、食べた量によって反応は変わるので、愛犬の軟便の原因が思い当たらないときは、まず直前に食べたフードやおやつを振り返ることが大切です。
犬が急に水っぽい軟便で下痢をした場合は、与えたものを一つずつ見直し、必要に応じて一時的に中止すると、原因を絞り込みやすくなりますよ。
犬の軟便は脂肪分が原因?注意したい食事とおやつの見極め方

犬の下痢や軟便には脂肪分が関係していることが、犬の消化機能や基礎疾患の有無によってあります。
すべての犬が高脂肪食で下痢や軟便になるわけではありませんが、胃腸が敏感な犬や消化器疾患がある犬の場合は、高脂肪なドッグフードやおやつを与えると軟便につながることがあります。
軟便を左右する「脂肪分」とは、肉類や油脂類を含むドッグフードやおやつに含まれるエネルギー源の一つで、本来ならば犬だけでなく、すべての動物の体づくりや成長、活動に必要な栄養素です。
しかし、脂肪分の量やその時の健康状態、体質によっては、その脂肪分が消化器への負担になってしまうことがあります。
脂肪分が犬の消化器に負担をかけてしまう理由・原因
犬は高脂肪な食事を続けると、脂肪を分解して吸収するために消化器がいつも以上に働くため、膵臓や胆汁、腸に負担がかかりやすくなります。
その結果、脂肪をうまく消化しきれず、次の表のような理由から軟便や下痢につながることがあります。
| 負担がかかる場所 | 脂肪分が多いと起こりやすいこと | 軟便につながる理由 |
| 膵臓 | 膵臓は脂肪の多い食事で働き続けるため負担が大きくなる | 消化しきれない脂肪が腸に流れ込み、脂肪便や下痢になりやすい |
| 腸管リンパ管 | 長鎖脂肪酸が多いとリンパ管の内圧が上がりやすい | リンパ液の漏出や慢性的な下痢が起こりやすい |
| 胆汁 | 脂肪分が多いと胆汁の分泌や処理が追いつきにくい | 未消化の脂肪が大腸に届き、浸透圧性の軟便や下痢を起こしやすい |
| 腸内細菌バランス | 高脂肪食で細菌バランスが乱れやすくなる | 腸の炎症や消化機能の低下で軟便が慢性化しやすい |
| 消化器全体の連携 | どこか一つでも弱ると消化の流れが崩れやすい | 消化不良が連鎖して、便がゆるくなりやすい |
脂肪分が多い食事で消化が難しくなってしまう理由は、実は1つだけで説明できるものではありません。
さまざまな要因が重なって起こるものであり、脂肪を消化して吸収するという働きには複数の臓器が連携して関与します。
さらに、未消化の脂肪が腸に残ることで便に余分な水分が集まりやすくなるのに加え、吸収しきれなかった脂肪は腸管リンパや腸内細菌のバランスにも影響し、腸内環境を乱し、消化不良の悪循環を起こしてしまい、さらなる軟便や下痢を招いてしまうのです。
脂肪が多く、犬の軟便を招く可能性があるおやつの種類
犬の軟便を防ぐうえで飼い主に必要なのは、脂肪が多いおやつの種類を知り、日常的に与えている食品を見直すことです。
次の表では、代表的な脂肪分が多く、犬の軟便の原因になる可能性があるおやつをまとめて紹介しました。
| おやつの種類 | 具体例 |
| 肉系ジャーキー・乾燥肉 | 牛肉の霜降り・バラ肉系ジャーキー、豚肉ジャーキー、ラム肉ジャーキー |
| 軟骨ジャーキー系 | 豚の軟骨ジャーキー、チーズ風味のジャーキー |
| 乳製品系おやつ | 人間用チーズ、クリームチーズ、カマンベール系 |
| モイスト・ソフトおやつ | ソーセージ型おやつ、やわらかい半生おやつ |
| 焼き菓子・ビスケット系 | 焼きクッキー、ビスケット、バター使用のおやつ |
犬の消化力や体質、年齢、胃腸の強さには個体差があるため、同じおやつでも問題なく食べられる犬もいれば、少量でも便がゆるくなる犬もいます。
ただし、脂肪分が多い食べ物は、総じて犬の胃腸にとって消化の負担が大きくなりやすいことは意識しておいてください。
その上で、肉系ジャーキー、乳製品系、モイストおやつ、ビスケット系などを与える場合は、最初から多く与えず、少量から試すことが大切です。
飼い主は、愛犬におやつを与えたあとの便のやわらかさ、回数、においの変化だけでなく、食欲や元気の有無もあわせて観察しましょう。
そうした便の変化や体調の様子を見つつ、その犬の体に負担をかけにくいおやつの量と、お腹に合うおやつの種類を見極めていくことが、軟便の予防にも体調管理にもつながるので大切です。
お腹が弱い犬はおやつ選びで負担が変わる!消化に良い食材とは?

軟便や下痢を繰り返しやすい犬や、食後にお腹がゆるくなりやすい犬、食べ物が変わると便が不安定になりやすい犬にこそ、消化に良い食材を選び、毎日の食事やおやつとして意識的に取り入れることが大切です。
犬にとっての消化に良い食材とは、脂肪分が控えめで、腸内環境を乱しにくい食品のことであり、人間のように「食物繊維」や「乳酸菌」が多いものを積極的に摂れば良いというわけではありません。
そもそも犬は肉食寄りの雑食であり、芋類や野菜、果物のような植物由来の食材を与えすぎると、逆に消化が悪くなり、軟便や下痢を招いてしまうことがあるからです。
そのため、お腹が弱いワンちゃんにおやつを与える際には、“犬にとって”低脂肪で消化しやすいタンパク質を主体とした食材を選ぶことが重要になります。
犬の胃腸にやさしい食材一覧 消化しやすい食べ方も解説
犬にとって胃腸にやさしい食材とは、脂肪分が控えめで、腸を刺激しにくく、消化吸収しやすい食品のことです。
その代表的な胃腸にやさしい食材が次の表にあるような鶏ささみや白身魚、白米などです。
| 食材 | 特徴・与え方 |
| 鶏ささみ・鶏むね肉(皮なし) | 低脂肪で消化しやすく、加熱して与えやすい |
| 白身魚(タラ・カレイ・マンダイ) | 脂質が少なく、胃腸が弱い時に与えやすい |
| 卵 | 消化吸収率が高く、加熱して与えやすい |
| 白米(おかゆ) | 腸への刺激が少なく、病気などの回復期にも使いやすい |
| さつまいも | 少量なら問題ないが、与えすぎはNG |
| かぼちゃ | 加熱して少量ならOK |
| にんじん | 加熱して細かく刻むと消化しやすい |
| ブロッコリー | 少量かつ加熱したものを与える |
上記のような食材は脂肪分が控えめで、胃腸に負担をかけにくく、比較的消化吸収しやすいので、お腹が弱いワンちゃんには全体的な栄養バランスも加味した上で適量を与えるようにしてください。
また先の食材は野菜であっても生のままだと犬にとっては消化しにくい食材も多いため、基本的には加熱してやわらかくし、細かくして与えたり、マッシュして与えたりするようにしてください。
にんじんやブロッコリー、かぼちゃ、さつまいもなどの野菜も、加熱すれば与えやすくなりますが、これらを与えすぎると食物繊維が負担になり、かえって軟便につながることがあるので、野菜は少量にとどめ、低脂肪のタンパク質を中心にした食事内容を意識するようにしてください。
【消化に優しい】胃腸が弱いワンちゃんにおすすめの食材は「鹿肉」だ!

あまり知られていませんが、胃腸が弱いワンちゃんにおすすめの食材の1つとして「鹿肉」が挙げられます。
ジビエ肉や最近ではペット用のジャーキーなどで人気の鹿肉は、脂質が100gあたり約1.5g〜5.2gと少なく、良質な動物性タンパク質を含む低脂肪の食材です。
鹿肉はきめが細かく繊維質な肉質をしているため、脂肪が多く消化に時間がかかりやすい牛肉や豚肉より消化されやすく、犬の胃腸に負担をかけにくく、次のような理由からおすすめなんです。
- 脂質が少ないため、犬の胃腸や膵臓に余計な負担をかけにくく、軟便や胃もたれを起こしにくい
- 筋繊維が細かく、良質なタンパク質を効率よく吸収しやすいため、お腹が弱い犬でも栄養を取り入れやすい
- 一般的なドッグフードで使われる機会が比較的少ないため、犬の免疫が反応しにくい新奇タンパク源として役立つ
- 鹿肉は腸に未消化物が残りにくく、腸内環境を乱しにくいため、慢性的に便がゆるくなりやすい犬にも向いている
もちろん、すべてのワンちゃんや体調が悪いワンちゃんに鹿肉をあげた場合、軟便が引き起こされる場合もあります。
ただその場合であっても、脂肪分が多いおやつや肉類に比べると消化はしやすいので、愛犬に与える「消化の良い食材の選択肢の1つ」として、鹿肉を検討するとよいと言えるでしょう。
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十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーで気になるワンちゃんの胃腸をケアしよう!
犬は人間に比べて体が小さく、人間の下痢と違って軟便が長く続くと脱水や体力低下につながりやすく、重症化のリスクがあります。
特に子犬やシニア犬では体力や回復力が落ちやすいため注意が必要で、軟便が2日以上続く場合や水っぽい場合は、脱水や食欲低下に注意することが大切です。
また日々の食事内容で軟便傾向が見られたり、胃腸が気になる体質の犬の軟便対策で大切なのは、愛犬の体調を観察しつつ、毎日のドッグフードやおやつの脂肪分や消化のしやすさを丁寧に見直してあげてください。
その次に重要なのは、低脂肪で消化しやすい動物性タンパク質の食材を中心に選び、その子に合った食事内容を整えることです。
胃腸が気になるワンちゃんに十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーがおすすめ
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愛犬の胃腸に配慮しながら、おやつ時間の満足感も大切にしたい飼い主さんは、ぜひこの機会に十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーをチェックしてみてください。


