「いつものごはんにちょっとだけ」「嬉しそうに食べたからつい」そんな、いつもの犬の食事の中に、実は犬にとっては危険な食物が潜んでいるかもしれません!
次の表にある食物は犬にとっては身体に害を及ぼす可能性が高い危険な食材なので、与えないのはもちろん、誤食をしないようにも注意しましょう。
犬に絶対与えてはいけない危険な食材一覧
| 食材 | 危険性 | 主な症状 |
| チョコレート | テオブロミン中毒 | 嘔吐、痙攣、最悪の場合死亡 |
| ネギ類(玉ねぎ・長ネギ) | 溶血性貧血 | 黄疸、呼吸困難 |
| ブドウ・レーズン | 原因不明の腎不全 | 嘔吐、尿が出ない |
| アボカド | ペルシン中毒 | 嘔吐、下痢、呼吸困難 |
| アルコール類 | 酵素不足で代謝不能 | 昏睡、呼吸不全、命の危険 |
知らなかったでは済まされない、犬にとっての「食の安全」。人間にとっては日常的な食材も、犬にとっては命に関わるリスクとなることがあります。
この記事では、犬に与えてはいけない食材から、安心して与えられる栄養バランスの良い食材についてペット栄養管理士監修のもと詳しく解説します。
【ペット栄養士監修】おやつが犬の健康寿命を左右することも!?飼い主が知っておきたいおやつの与え方と選び方

記事の監修者
村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士
動物栄養の記事執筆を中心に活動。動物看護師として子犬の食事指導やフード選びセミナーも開催経験あり。5匹のチワワと3匹の猫に囲まれ、日々の暮らしから得た実感を記事に込めています。管理栄養士の知識を「大切なペット」にも活かし、動物想いの人があふれる社会になるよう願いを込めて発信しています。
犬が食べてはいけない食べ物とは?人の食物を与えるのはNG!

私たち人間にとっては無害な食材でも、犬にとっては命に関わる毒になる場合があります。
そもそも犬と人間では「分解酵素」が根本的に異なり、犬は人間に比べて毒素を分解するための酵素の種類や量が不足していることが多いのです。
人間は平気でも犬には危険な理由
- 唾液にアミラーゼがないため、犬は炭水化物をうまく分解できません。
→ 口の中での消化が不十分なまま胃腸に届くため、消化不良の原因になります。 - 犬の腸は人間より短く、消化吸収の効率が根本的に異なります。
→ 消化に時間のかかる食材は体内に残り、毒性を発揮しやすくなります。 - 肉食傾向の犬は、たんぱく質は得意でも炭水化物の処理は苦手です。
→ パンやごはんなどの炭水化物を与えると、消化不良や下痢を起こすことも。 - 繊維質や脂質の多い食事は、犬の内臓に強い負担をかけます。
→ アボカドや揚げ物などは、膵炎や肝障害を引き起こす原因にもなります。 - 人間の味覚・嗜好に合わせた加工食品は、犬の健康を蝕む危険があります。
→ 塩分・糖分・添加物は犬の腎臓や肝臓にダメージを与えるため注意が必要です。
上記のように、犬と人間では消化の仕組みが根本的に異なり、それが健康リスクに直結する大きな違いとなるのです。
まず犬の唾液には炭水化物を分解する酵素(アミラーゼ)が含まれておらず、犬は口の中で食べ物をよく噛み砕いて消化することができません。
さらに、犬の腸は人間よりも短く、消化吸収の効率も異なります。
このため、人間が無害と思う食べ物でも、犬の体内ではしっかり分解・排出できずに毒性を発揮する場合があるのです。
また、犬は主に肉食傾向のため、タンパク質を中心に消化できる反面、人間のように炭水化物や繊維質の多い食事には適応していません!
このように犬と人間は消化の仕組み自体が異なるため、安易に人間の食事を与えたり、毒性のある成分を含む食材を与えると、犬にとっては深刻な健康トラブルが起こりやすいのです。
改めて知って起きたい!犬が食べては行けない物一覧表
| 食材名 | 主な有害成分 | 摂取による主な症状 | 特記事項 |
| チョコレート・ココア | テオブロミン、カフェイン | 嘔吐、下痢、動悸、不整脈、けいれん、昏睡、死に至ることも | ダークチョコほど危険性が高い |
| キシリトール(人工甘味料) | インスリン分泌促進 | 低血糖、けいれん、意識喪失、肝不全リスク | ガムや歯磨き粉に含まれることも |
| ブドウ・レーズン | 不明(腎障害を誘発する成分) | 嘔吐、下痢、腎不全、尿が出なくなる | 少量でも重篤化するケースあり |
| ネギ類(玉ねぎ・長ネギ) | N-プロピルジスルフィド等の酸化成分 | 赤血球破壊による貧血、血尿、呼吸困難 | 加熱しても有害性は消えない |
| アボカド | ペルシン | 嘔吐、下痢、呼吸困難、肝障害 | 種や皮にも注意が必要 |
| アルコール | エタノール | 嘔吐、ふらつき、昏睡、呼吸困難、命の危険 | 酒類以外に消毒液なども要注意 |
犬が上記の表にある食材を誤って摂取すると、嘔吐や下痢、けいれん、不整脈、貧血、腎不全、肝不全、呼吸困難といった深刻な症状が起こることがあります。
その理由は、先にも触れたように犬の消化酵素や代謝能力が人間とは異なり、特定の毒素を分解・排除できず、体内で有害物質が蓄積しやすいからです。
特にチョコレートに含まれるテオブロミンは犬の体内でゆっくり代謝され、中毒症状を引き起こしやすいです。
また、人工甘味料のキシリトールは非常に強力で、少量でも急激にインスリン分泌を促進するため低血糖を引き起こし、最悪の場合は命に関わる肝不全を招く恐れがあります。
一方、ブドウやレーズンに関しては、なぜ急性腎不全を起こすのか正確な原因成分はまだ解明されていませんが、摂取後5~6時間で嘔吐が始まり、その後急速に腎臓が障害を受けることがわかっています。
一粒のぶどうであっても、犬によっては重篤な腎不全を引き起こし、尿量の減少や無尿状態に陥る可能性もあり、死に至ることもあるため決して与えてはいけません。
玉ねぎを含むネギ類もNG!アボカド・アルコールは多くの動物にとって毒!
ネギ類(玉ねぎ・長ネギ)に含まれるN-プロピルジスルフィドは、犬の赤血球を酸化・破壊し、酸素を運ぶ力を奪うことで溶血性貧血を引き起こし、重症化すると呼吸困難や多臓器不全に至る危険もあります。
また人間にとって「ヘルシーフード」というイメージがあるアボカドはペルシンという毒素を含んでおり、果実だけでなく種や皮、葉にも、この毒素が存在しているため人間以外の動物には非常に危険な食物です。
犬が間違って摂取してしまうと嘔吐・下痢・心拍異常など深刻な症状を招く場合も。
さらに、アルコールは人間でも過剰摂取すれば有害ですが、犬の場合は代謝能力が極めて低いため、少量でも中毒を起こし、昏睡や呼吸困難に発展する恐れがあるので注意しましょう。
愛犬が本当に喜ぶ「食べてもいい食材」とは?

犬も、人間も「毎日の食べたもの」で身体が作られています。
そして、犬の食事においても「何を食べさせるか」は、健康寿命を左右する重要な要素です。
特に犬は、その消化器の構造が肉食に近く、胃が大きく、たんぱく質を効果的に分解できるようになっています。
ただし、犬の腸の長さは人間に比べて短く、炭水化物や繊維質を処理する能力が限られているため、野菜の与えすぎは控えた方がよいでしょう。
そのため犬の健康を考えるなら、「肉類を中心とした安全な食材」を、犬の体に合った消化しやすい形態(よく加熱し、細かく切るなど)で与えることが重要です。
また次のような食材は犬の身体にとって安全とされる食材のためバランス良く与えるようにしましょう。
犬にとって安全とされる主な食材一覧
| 食材例 | 主な栄養・効果 | 注意点 |
| 鶏肉(ささみ・砂肝)、豚肉、牛肉、鹿肉、馬肉など | 良質なたんぱく質源。筋肉や免疫の維持に貢献 | 加熱調理が基本。脂肪の多い部位は控える |
| 鮭、カツオ、サバ | オメガ3脂肪酸やDHA。皮膚や毛艶、脳の健康に | 骨と皮を除き、しっかり加熱する |
| にんじん、キャベツ、大根、かぼちゃ、さつまいも | 食物繊維・ビタミン源。便通改善にも | 消化に負担がかかるため、柔らかく茹でて少量を |
| りんご(種は除く)、バナナ、スイカ、梨など | 抗酸化作用・水分補給に有効 | 与えすぎ注意。種・皮は取り除くこと |
| 白米、玄米、そば、オートミール | エネルギー源。消化を助ける | アレルギーのある犬は注意。炊いて与える |
| ヨーグルト、チーズ、ヤギミルク | 腸内環境改善、カルシウム補給 | 無糖・無脂肪を選び、少量を基本に |
上記の表にある食材は、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、体への負担が少ない、犬の身体にとって比較的安心できる食材です。
犬にとって安全な肉類(鶏肉、豚肉、牛肉、鹿肉、馬肉など)は、筋肉の維持や免疫力向上に必要な良質なたんぱく質源であり、消化吸収が良く健康維持に不可欠です。
日常的に摂取しつつも、脂肪の多い部位は与えすぎないように注意しましょう。
また「タラ」や「サーモン」などの魚介類は、皮膚や脳の健康に役立つオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富で、炎症軽減やアレルギー予防、認知機能の維持にも効果が期待できます。
これらのタンパク源、食材は犬の健康管理に非常に重要な栄養素です。
犬に与える野菜・果物のポイント
また、野菜や果物はビタミンや抗酸化成分を多く含み、調理に配慮すれば便通の改善にも効果が期待できます。
にんじん、キャベツ、大根、かぼちゃ、さつまいもなどは犬にとっては糖質が多い野菜であり、硬い食材でもあるので、与えすぎに注意が必要です。
ただし、柔らかく茹でて適量を守れば与えても大きな問題はありません。
また、先にも触れましたがぶどうは犬に与えてはいけませんが、りんご(種は除く)、バナナ、スイカ、梨なども少量であれば安心して与えられます。
なお、これらの果物にも当然ながら糖質が多く含まれているため、与えすぎには注意が必要です。
穀物類や乳製品は犬に与えても大丈夫?
米やそばなどの穀物は、人間や犬にとってエネルギー源として重要であり、適量であれば消化を助ける働きがあります。
特に米は、白米よりも玄米の方が食物繊維や栄養素が豊富で、犬の健康にも良いとされています。
ただし、穀物類は肉類に比べて糖質が多く、主食のメイン食材とするのはおすすめできません。
また、ヨーグルトやチーズ、卵などの乳製品や動物性食品は、腸内環境の改善やアミノ酸補給に有効ですが、乳製品の与えすぎは下痢などの問題を引き起こす可能性があるため、適量を守るようにしましょう。
安全性が高く栄養価の高い食材であっても食物アレルギーを引き起こすことも!
ただし、これらの栄養価の高い食材であっても、犬によっては食物アレルギーを引き起こすことがあります。
特に牛肉や鶏肉、乳製品、特定の穀物は、免疫が異物と判断して過剰に反応し、かゆみや発疹、嘔吐、下痢といった症状を引き起こすことがあります。
アレルギーのリスクは犬種や年齢、遺伝的な体質、生活環境にも左右されるため、新しい食材を与える際は必ず少量から試し、体調や皮膚の変化を慎重に観察しながら、安全な食材を見極めてください。
数ある食材の中で十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは犬にとって「理想の自然のサプリ」です!

当たり前すぎて忘れがちですが、犬の体も「毎日の食べ物」でできています。
この記事では、犬にとって安全な食材、避けるべき危険な食材、そして理想的な栄養バランスについて解説してきました。
それらを踏まえた上で、どのような食材を選ぶべきかが明確になったことでしょう。
数ある食材の中でも、高タンパク・低脂肪・無添加・国産という条件を満たす十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは、犬の胃腸に優しく、且つ栄養価も高く、アレルギー対策にもなりやすい自然由来のサプリメントと言える食材です。
十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーが犬にとって安心・安全のおやつな理由
- 北海道産のエゾ鹿を使用し、自然の中で育った良質なたんぱく質が魅力
- 国産・添加物・保存料・着色料不使用で安全性が高く、安心して与えられる
- 人も口にできる「ヒューマングレード」基準で製造
- 鹿肉はアレルギーを起こしにくい新奇タンパク質で、体質に合わない犬にも◯
- 低温乾燥で栄養を壊さず仕上げており、消化にもやさしく胃腸への負担が少ない
十勝ぼっこの北海道産エゾ鹿肉ジャーキーは、高タンパク・低脂肪・無添加という点で安心、安全性が高い国産のおやつです。
野生のエゾ鹿を狩猟免許を持つ職人が衛生的に処理し、低温乾燥で栄養をそのまま閉じ込めており、さらに保存料や着色料を一切使わないナチュラルな製法のため、消化にやさしく、アレルギーが気になる犬にも安心して与えられます。
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