「最近、うちの子ちょっと太ってきたかも…」と感じたことがきっかけで、おやつ選びを見直す飼い主さんは少なくありません。
低脂肪・高タンパクなおやつを選びたいけれど、種類が多くて迷ってしまう——そんな時に注目されているのが、鹿肉ジャーキーという選択肢です。
愛犬の健康を考える飼い主さんの中で、鹿肉ジャーキーが注目されている理由は、その“低脂肪さ”。
文部科学省のデータによれば、鹿肉の脂肪量は100gあたり4.0g。牛肉(和牛もも)は10.7g、鶏もも皮付きは14.2gと比べて、圧倒的に少ないのです。
鹿肉ジャーキーの牛・鶏肉との脂肪量の違い比較表(100gあたり)
| 肉の種類 | 脂肪量(g/100g) | 脂質の量(評価) |
| 鹿肉(ニホンジカ 赤肉) | 4.0 g | 少なめ |
| 牛肉(牛赤肉) | 10.7 g | 多め |
| 鶏もも(皮付き) | 14.2 g | 多い |
| 豚肉(もも赤肉) | 3.6 g | 少なめ |
上記の表を見ても分かるように各肉の脂肪量を比較してみると、鹿肉(赤身・生)の脂質は100gあたり4.0gとかなり控えめです。
牛肉(和牛もも)は10.7g、鶏もも(皮付き)では14.2gと、鹿肉に含まれる脂肪量と比べると、2倍以上の開きがあります。
太りやすい子やシニア犬にとって、脂質を抑えたおやつは健康維持の要。
「低脂肪で、高タンパク。さらに無添加」──この条件を満たした鹿肉ジャーキーなら、愛犬の健康に配慮したおやつ選びができる、おすすめの選択肢の1つです。
【関連記事】グレインフリー×鹿肉で変わる愛犬の健康!健康のためにグレインフリーがおすすめな5つの理由

記事の監修者
村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士
動物栄養の記事執筆を中心に活動。動物看護師として子犬の食事指導やフード選びセミナーも開催経験あり。5匹のチワワと3匹の猫に囲まれ、日々の暮らしから得た実感を記事に込めています。管理栄養士の知識を「大切なペット」にも活かし、動物想いの人があふれる社会になるよう願いを込めて発信しています。
改めて知りたい!どうして低脂肪な方がワンちゃんの健康に良いの?

犬の健康を考えるうえで、脂肪の摂取量は見過ごせない大切なポイントです。
脂肪は1gあたり約9kcalと高カロリー!
例えば、和牛もも肉100gに含まれる脂質は約10.7gで、カロリーは脂肪分だけで約96kcalにもなります。こうして数字にすると、その恐ろしささがよく分かります。
人間でも脂身の多い肉を食べすぎると体重が増え、生活習慣病の原因になりますよね。
体の小さな犬が毎日高脂肪なおやつを口にしていたら、肥満への道をたどるのは時間の問題です。
そして、脂肪が多い食材を食べすぎて、体重が増えてしまうと犬の関節や心臓への負担が大きくなり、小型犬やシニア犬には特に深刻な影響を及ぼす可能性もあります。
◆低脂肪な鹿肉が犬の健康に良い5つの理由
- 肥満リスクを軽減し、適正体重を保ちやすくなる
- 心臓や関節への負担が減り、将来的な疾患リスクも抑えられる
- 肝臓・膵臓など、内臓の働きをサポートしやすい
- アミノ酸を効率的に摂取でき、筋肉の維持に役立つ
- 消化に優しく、シニア犬や胃腸が弱い子にも安心して与えられる
また脂肪分の多い食事は、消化に時間がかかるため、肝臓や膵臓といった代謝を担う犬の臓器に負担をかけやすくなります。
特に膵炎や肝疾患を持つ犬にとっては、脂質の過剰摂取が症状の悪化や再発を招くリスクとなることも。
だからこそ、人間と同じように犬にとっても脂肪制限は、膵炎や肝疾患などの治療の基本であり、日常の健康管理の要ともいえる存在です。日々の食事管理そのものが、食事療法の柱となるのです。
このように、犬に与えるおやつも主食と同様に、脂肪の含有量に気を配る必要があります。
特に脂肪が少なく、筋肉維持に必要なタンパク質を豊富に含む「十勝ぼっこの鹿肉ジャーキー」を選ぶことで、愛犬の健康を日常から支えることにつながります。
犬にも人にも「脂肪=悪」ではありません!大切なのは“質とバランス”
脂肪は犬の健康維持に欠かせない、大切な栄養素のひとつです。
脂肪は「エネルギー源」として効率がよく、皮膚や被毛の健康、脳や神経機能のサポートなど、幅広い役割を果たしている栄養素です。
ただし、多くの方がご存知の通り"脂肪の過剰摂取”は肥満や膵炎のリスクを高めてしまいます。
知っておきたい低脂肪ジャーキーの秘密!鹿肉ジャーキーが低脂肪な理由

鹿肉に限らず「ジャーキー」が生肉やレトルト食品に比べて低脂肪になりやすいのは、その製造過程に理由があります。
そもそもジャーキーは、肉を保存性の高い食品に加工するものであり、酸化しにくいようにあらかじめ脂肪分の少ない肉が使用されるため、原材料の段階から低脂肪です。
さらにその加工工程で乾燥や加熱処理を施すことで、肉に含まれる水分とともに脂肪も一部抜け落ちるため、製造過程全体を通じて脂肪量が抑えられるようになっています。
特に、十勝ぼっこのように鹿の赤身肉を「低温乾燥製法」によってじっくり乾燥させている鹿肉ジャーキーは、鹿肉本来の風味や栄養素を壊さず、脂の酸化リスクも抑えられるよう作られています。
しかしそのぶん、脂質が不足しがちであることも、残念ながら事実です。
ジャーキーが低脂肪になりやすい5つの理由
- 乾燥・加熱によって脂肪分が流れ出る
水分と一緒に脂肪も除去され、相対的に低脂肪になる - 脂肪をあらかじめ除去する工程がある
酸化や劣化を防ぐため、脂を取り除いてから加工される - 水分が抜けてタンパク質が凝縮される
見かけの脂肪率が下がり、より高タンパクに見える - 低脂肪な原料肉を選定している
健康志向のニーズに応えるため、鹿肉などの低脂肪肉が使われやすい - 保存性を高めるために脂肪を減らす
脂質が多いと劣化や異臭の原因になるため、意図的に脂肪を控える傾向がある
鹿肉ジャーキーは、確かに体重管理や消化サポートには適していますが、痩せやすい子や成長期の子犬に対しては、鹿肉ジャーキーだけを与えるのではなく、他の食材から良質な脂質を補う工夫が必要です。
つまり、“足りない栄養”を日々の食事でどう補うか、あるいは人間の「置き換えダイエット」のように、高脂肪なおやつを鹿肉ジャーキーに置き換えることで脂質やカロリーの総量を調整するといった、飼い主側の意図的なコントロールが大切になります。
だからこそ、「なんとなく低脂肪だから鹿肉ジャーキーでいっか」ではなく、「この子の今の体調に、本当に鹿肉ジャーキーが合っているか?」と問いかけながら選ぶことが、長期的に見た愛犬のQOL(生活の質)を守る行動につながるのです。
【正しく知ろう!】低脂肪な鹿肉ジャーキーを犬に与えるメリットとデメリット
鹿肉ジャーキーは高タンパク・低脂質という特性をもち、愛犬の筋肉維持をサポートしたり、その繊維質から消化がしやすさといった利点があります。
特にシニア犬や避妊・去勢後に代謝が落ちた犬にとって、美味しい十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーを食べながら、余計な脂肪を摂らずにしっかり栄養を補える点は大きなメリットと言えるかもしれませんね。
ただし、鹿肉の「低脂肪」はメリットばかりではなく、低脂肪ゆえのデメリットも存在します。
低脂肪な鹿肉ジャーキーの健康上のメリットとデメリット比較表
| 項目 | メリット | デメリット |
| 体重管理 | カロリーが低く、肥満予防・ダイエット中の犬に最適 | 痩せすぎの犬やエネルギーを多く必要とする犬にはやや不向き |
| 消化負担 | 脂肪分が少なく、膵臓や胃腸への負担が軽い | 脂質不足により、被毛の艶や皮膚バリアが弱くなる可能性 |
| 内臓疾患ケア | 肝疾患や膵炎など、脂肪制限が必要な犬に適応しやすい | 長期的に脂質を抑えすぎると栄養バランスが偏る可能性 |
| 与えやすさ | おやつとして日常的に取り入れやすく、与えすぎによる急激なカロリー増を防ぎやすい | 高カロリーを必要とする成長期や活動量の多い犬には栄養補給が不足することも |
| 健康維持全般 | カロリー過多による生活習慣病の予防に役立つ | 他の食材から脂質やエネルギーを補う配慮が必要になる |
上記の表にもあるように、またこれまでにも触れてきた通り、「脂肪=悪いもの」ではありません。
脂肪は、身体のエネルギー源としてだけでなく、ホルモンの合成や細胞膜の形成、脂溶性ビタミンの吸収など、犬にとって必要不可欠な栄養素のひとつです。
問題なのは「摂りすぎること」であり、適切な量であれば、脂肪は健康維持に役立つ重要な成分です。
一般的に、犬には体重や活動量に応じた下記の表のような1日の摂取カロリーが必要であり、脂肪もその中でバランスよく取り入れることが理想的です。
犬の体重別:1日の必要カロリーとおやつ許容カロリー(目安)
| 犬の体重 | 1日の推定必要カロリー |
| 3kg | 約150〜180kcal |
| 5kg | 約250〜300kcal |
| 8kg | 約400〜480kcal |
| 10kg | 約500〜600kcal |
| 15kg | 約750〜900kcal |
| 20kg | 約1,000〜1,200kcal |
| 25kg | 約1,250〜1,500kcal |
例えば、体重5kgの愛犬の1日の必要カロリーはわずか約250〜300kcalですが、このうち「犬のおやつ」として許容されるカロリーは、理想としては総摂取カロリーの10〜20%以内(約25〜60kcal)にすぎません。
逆に言えば、人間の感覚で与えている“たった一口のおやつ”(菓子パンの半分など)が、犬にとっては非常にすごい量であり、許容カロリーを簡単に超えるカロリーオーバーの原因になることもあるということ。
特に犬は満腹中枢がほとんどないため、与えられたものを全て食べてしまい、飼い主が与える量に責任を負う必要があります 。
だからこそ、日々の体重管理を意識するうえで、美味しく食べられて、低脂肪・高タンパクな鹿肉ジャーキーは、犬の体に負担をかけずに、良質なタンパク質や鉄分などの栄養素を補える理想的なおやつと言えるのです。
鹿肉ジャーキーだけでは足りない?脂肪が必要な犬にこそ「栄養の全体設計」を
鹿肉ジャーキーはたしかに高タンパク・低脂肪で理想的なおやつですが、脂質は少ないという性質があります。
脂質はエネルギー源であると同時に、細胞膜やホルモン、皮膚・被毛の健康に不可欠な栄養素であり、脂質が不足すると、元気がない・毛艶が落ちる・体重が増えないといった問題にもつながります。
特に、成長期の子犬や痩せやすい体質の子、運動量が多い犬には「鹿肉ジャーキーだけ」では不十分です。
それは人間で言う所の「置き換えダイエット」と同じで、低脂肪なものだけに頼ると必要なカロリーや栄養素が摂れず、逆に健康を損ねるリスクがあるからです。
脂肪が必要なワンちゃんに鹿肉ジャーキーを与える際の5つのポイント
- 成長期・痩せ体質の犬にはエネルギー不足の可能性がある
- 鹿肉は低脂肪ゆえに必須脂肪酸が不足しやすい
- 低脂肪=健康とは限らず、犬の状態によっては逆効果になることも
- 脂質を補うには総合栄養食との組み合わせが重要
- 単品与えではなく、“主食+副食”の設計が体調管理のカギ
鹿肉ジャーキーは「高タンパク・低脂肪・低アレルゲン」と三拍子そろった、ヘルシーな食材として注目されています。特にアレルギー体質や脂肪制限が必要な犬にとっては、大きなメリットがあります。
しかし、すべての犬にとって鹿肉ジャーキーだけでは、栄養が足りません。
たとえば、成長期の子犬や痩せやすい体質の犬、活動量の多い犬にとっては、鹿肉の「低脂肪」という特性がエネルギー不足や栄養バランスの偏りを招くことがあります。
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補」によると、エゾシカ赤身肉(生)は脂質が5.2g/100gと非常に低く、エネルギーも126kcal/100gしかありません。
また、脂質とともに供給されるn-3系・n-6系脂肪酸、脂肪脂溶性ビタミンも相対的に少なくなりがちです。
そのため、鹿肉ジャーキーは主食だけではなく、おやつやトッピングとして活用し、主食には総合栄養食を組み合わせるのが基本です。
大切なのは、「鹿肉ジャーキーは低脂肪だから安心」ではなく「この子の状態に、今、鹿肉ジャーキーは合っているのか?」と常に考えて、愛犬の長く健やかな生活(=QOL:生活の質)を守り続けることです。
低脂肪な十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーを上手に使って愛犬の健康を守りましょう!

十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは、北海道産のエゾ鹿を使用した低脂肪・低カロリー・高タンパクなおやつであり、次のようなワンちゃんに特におすすめです。
鹿肉ジャーキーがおすすめなワンちゃんの特徴
- 体重管理中や太りやすい体質で、カロリーや脂肪を控えたい犬
- 胃腸が弱く、消化に優しい高タンパクなおやつを選びたい犬
- アレルギー体質で、牛・鶏などの肉に反応しやすい犬
- シニア期に入り、内臓への負担が少ない食事が必要な犬
- 活動量が少なく、脂質よりタンパク質を重視したい犬
十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは、北海道産エゾ鹿100%を使用し、無添加・低アレルゲンで安心できる原材料が特徴です。
ヒューマングレード基準や低温乾燥製法による製造で、安全性と栄養価を守っているだけでなく、鹿肉本来の香りや噛みごたえが犬の本能を刺激し、食いつきの良さも抜群。
実は、十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは健康と嗜好性を両立させた犬にとっての理想的なおやつでもであるんです!
「どのおやつが、うちの子に合うのかな?」と迷ったら、十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーが手軽に試せる「5種から選べる3個セット」がおすすめです。
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