グレインフリーとは小麦やトウモロコシ、米といった穀物をあえて外し、犬の体に合った消化しやすい食材を中心に組み立てる食事のスタイルのことです。
穀物を使わないグレインフリーな食生活に切り替えることで、ワンちゃんの腸内環境の改善や皮膚・被毛の健康サポートにつながることが知られています。
グレインフリー×鹿肉のメリット
- 高タンパク・低脂質で、肥満を防ぎながら筋肉量の維持に役立つ
- 鉄・亜鉛・ビタミンB群が豊富で、皮膚や被毛の健康を内側から支える
- 穀物不使用のため消化負担が少なく、敏感な胃腸の犬でも安心できる
- アレルゲンになりにくいタンパク源で、食物アレルギー対策に適している
- 北海道産エゾ鹿は自然由来で、抗生物質やホルモン剤の残留リスクが少ない
そんな中で、注目されているのが低脂質で高タンパク、さらに栄養豊富な「鹿肉」です。
この記事では、愛犬の健康を考える飼い主さんに向けて、グレインフリーとは何か、グレインフリーと鹿肉を掛け合わせるメリットについて詳しくお伝えします。
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記事の監修者
村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士
動物栄養の記事執筆を中心に活動。動物看護師として子犬の食事指導やフード選びセミナーも開催経験あり。5匹のチワワと3匹の猫に囲まれ、日々の暮らしから得た実感を記事に込めています。管理栄養士の知識を「大切なペット」にも活かし、動物想いの人があふれる社会になるよう願いを込めて発信しています。
鹿肉×グレインフリーが今、愛犬家の間で選ばれている理由とは

犬の健康を気にする愛犬家の中で、注目されているのが「グレインフリー」という選択です。
グレインフリーとは、小麦やトウモロコシ、米といった穀物を含まない食事のことを指します。
本来、犬は肉食寄りの雑食動物であり、穀物を大量に消化することが得意ではありません。
そのため、グレインを抜くことで消化への負担が減り、アレルギーや皮膚トラブル、肥満のリスク軽減が期待できるのです。
グレインフリーとは?知っておきたい基礎知識
- 穀物(小麦・大豆・とうもろこしなど)を一切使わない製品である
- 犬の消化器に負担をかけにくい設計になっている
- 穀物由来のアレルギーや皮膚疾患のリスクを抑えやすい
- たんぱく源として肉や魚など動物性食材を中心にしている
- 余計な糖質や炭水化物の摂取を防ぎ、体重管理にもつながる
グレインフリーとは端的に言えば、犬の体に負担をかけやすい穀物類を使わない、「食材を引く」考え方のことです。
小麦やトウモロコシなど、犬が消化しづらくアレルゲンになりやすい穀物の代わりに、鹿肉や鶏肉、サーモンといった動物性たんぱく質を食べさせることを「グレインフリー」と言います。
犬本来の消化構造に合わせて食べ物を選び、食べさせる食生活スタイルは、犬の胃腸への負担を抑え、健康的な体づくりやアレルギー予防にもつながる「新しい健康の選択肢」なのです。
そもそも何がいけないの? “グレイン”が犬に引き起こす予想外の健康リスク
犬の体は、もともと肉食寄りの雑食動物として進化してきました。
そのため、犬の消化器官の構造上、植物性の炭水化物、特に穀物類を大量に分解するのは得意ではありません。
小麦やトウモロコシに含まれるグルテンやレクチンは、腸の粘膜を刺激しやすく、腸内環境の乱れや消化不良を引き起こす原因となります。
犬がグレインを摂取することのデメリット一覧表
| 項目 | 内容の詳細 | 犬への具体的な影響例 |
| 消化負担が大きい | 犬は穀物の消化酵素(アミラーゼ)をほとんど持たない | 軟便・下痢・お腹の張り・ガスの増加 |
| アレルギーを引き起こす可能性 | 小麦・トウモロコシ・米はアレルゲンとして報告が多い | 皮膚のかゆみ・赤み・目やに・涙やけ・頻繁な掻き壊し |
| 血糖値の急上昇 | 高GIの穀物が多く含まれると血糖値が急上昇しやすくなる | 肥満・糖尿病リスク・食後のだるさ・行動のムラ |
| 栄養価の偏り | 穀物中心では動物性タンパク質が不足しがちになり、アミノ酸バランスも崩れやすい | 筋肉量の減少・被毛のツヤ不足・エネルギーの低下 |
| 増量材としての使用 | 安価な原材料としてかさ増し目的で多用される傾向 | 長期的な栄養不足・満腹感だけ得られて実質的な健康サポートにならない |
グルテンやレクチンなどを摂取すると、犬によっては軟便・下痢・ガスの増加・便臭の悪化といった、不調につながることがあります。
また、これらの穀物はアレルギーの引き金になりやすい食材としても知られています。
人間でいうグルテンアレルギーのように、犬も穀物に含まれるたんぱく質に免疫が過剰反応しやすく、皮膚のかゆみ・赤み・脱毛、耳の汚れ、涙やけといった症状として現れるケースもあるのです。
このような背景から、穀物を含まない食事「グレインフリー」の方が、犬本来の体質に合っており、腸内環境を整えながら健康を維持しやすいと考えられています。
失敗しないグレインフリーの方法とは?与える"タンパク源”もしっかり飼い主さんが選別を!

グレインフリーを実践するということは、牛や鶏、鹿肉などの動物性タンパク質を主食とし、穀物による消化負担やアレルギーを避けるということです。
もちろん、お肉だけでは栄養バランスが整わないため、穀物の代わりに野菜・豆類・芋類・海藻などを組み合わせる必要があります。
もしかすると飼い主さんの中には、「グレインフリーにしたいなら、人間と同じように牛や鶏肉を与えていれば大丈夫」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、畜産肉には次のような懸念があるため、必ずしも「グレインフリーにおすすめ」とは言い難いのです。
愛犬のために知っておきたい畜産肉に潜むリスクと危険性
- アレルギー発症報告の多くが、鶏肉・牛肉といった畜産由来のタンパク質に集中している
- 抗生物質や成長ホルモンなど、飼育過程で使われる薬剤の残留リスクがある
- 穀物飼料による脂肪蓄積が進みやすく、肥満や炎症の原因になりやすい
- 長期的に単一タンパクに偏ると、栄養バランスが崩れ、免疫力の低下につながる
- 市販肉の加工工程で使用される酸化防止剤や着色料などの添加物が健康に影響を与える恐れがある
このように、グレインフリーな食生活スタイルを愛犬に取り入れたい場合でも、必ずしも畜産肉が最適な選択とは限りません。
畜産動物には、病気予防や成長促進を目的として、抗生物質や成長ホルモンが日常的に使用されています。
日本における抗菌薬の総使用量は1,652.2トンであり、そのうち598.1トンが畜産動物用として販売されているとされています(2021年)。
これらの薬剤は、加熱や加工を経ても肉に微量ながら残留することがあり、摂取を継続することで犬のホルモンバランスや免疫系に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
人間よりも身体が小さく代謝の早い犬にとって、こうした残留物質の影響は蓄積されやすく、アレルギーや内臓機能への負担となるリスクも無視できません。
だからこそ、自然環境下で育ち、薬剤投与の心配が少ない鹿肉などのオーガニックな食材は、グレインフリーを志向する飼い主にとって、より安心できるタンパク源といえるのです。
なぜ畜産肉は“毎日食べさせる”にはおすすめできないのか?
畜産動物は、成長コストを抑えるために、トウモロコシや米など安価な穀物を中心とした高エネルギー飼料で育てられます。
この穀物飼料はオメガ6系脂肪酸を多く含んでおり、家畜の体脂肪を効率的に蓄積させる効果があります。
しかし、 その結果、安価な穀物を与えて育てられた畜産肉には飽和脂肪酸とオメガ6系が多く含まれるようになり、炎症を助長しやすくなると言われています。
この脂質構成を持つ肉を犬が日常的に摂取すると、肥満だけでなく、皮膚炎・関節炎など慢性疾患のリスクが高まるおそれがあるのです。
特に皮脂の分泌が過剰になりやすく、毛づやの悪化や耳の赤み、かゆみなどにつながることもあります。
だからこそ、グレインフリーな食生活を志す前に、「何を食べて育った動物を与えるか」という原材料の見極めも非常に重要なのです。
出典②:平成26年度黒毛和種肥育牛における国産飼料用米の肥育全期間給与が発育及び枝肉資質等に及ぼす影響に関する報告書
「慣れた親しんだ食材」が思わぬアレルギーの引き金になることも
毎日食べ慣れているからこそ、気づかれにくいのが“蓄積型アレルギー”です。
牛肉や鶏肉といった定番のタンパク源は、市販のドッグフードやおやつに多く使われています。
しかし、同じタンパク質を長期的に与え続けることで、免疫が過敏に反応し、ある日突然、皮膚トラブルや消化不良といった症状が現れることがあります。
蓄積型アレルギーの主な症状は、かゆみ、耳の汚れ、涙やけ、軟便などです。
こういった“蓄積によるアレルギー”を防ぐためには、日頃から複数のタンパク源を使い分けて与える工夫が必要です。
つまり、同じ食材を毎日続けるのではなく、一定期間ごとに主原料を変える「タンパク源のローテーション」が重要になります。
そのなかでも鹿肉のように、普段あまり食べていない高品質なタンパク質を加えることで、免疫の過剰反応や栄養バランスの偏りを避けながら、体に必要な栄養素をしっかり補うことができます。
食べ慣れたものに安心感があるのは自然なことですが、「あえて変える」ことが、結果的に健康を守ることにつながるのです。
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「鹿肉×グレインフリー」がおすすめな理由とは?
- 鹿肉は高タンパク・低脂質で、体重管理と筋肉維持の両立が可能
- 野生由来でアレルゲンが極端に少なく、敏感な犬にも適している
- ビタミンB群・鉄・亜鉛など、皮膚と被毛に重要な栄養素が豊富
- 他の動物性タンパクとの併用で、栄養バランスを補完しやすい
グレインフリーを考える飼い主さんに「鹿肉」が注目されているのは、その栄養構成に理由があります。
まず第一に、鹿肉は高タンパク・低脂質という理想的なバランスを備えた食材です。
これは野生動物である鹿が脂肪より筋肉量の多い生活をしているからであり、飼育された牛や豚と比べて、自然な運動量が豊富な鹿は余分な脂肪を持たず、良質なたんぱく源となるのです。
このため鹿肉は筋肉の維持や代謝のサポートに役立ちつつ、内臓脂肪の蓄積や膵臓への過剰な負担を避けやすい点が特長です。
特に、膵炎や肥満を心配する犬にとって、鹿肉の脂質の少なさは大きなメリットになります。
また、鹿肉は消化にかかる時間が短く、胃腸での分解もスムーズであるため、消化器官にストレスをかけにくい素材でもあります。
脂質の多い牛肉やラム肉などに比べると、胃もたれや便のゆるさといった不調が起こりにくく、子犬や高齢犬、消化器がデリケートな犬にも適しています。
「薬剤フリーの肉」を選びたいなら、野生鹿を使った商品に注目を
市販の畜産肉には、飼育中に使われる抗生物質や成長ホルモン剤の残留リスクがあります。
一方で、野生鹿は自然の山林で育ち、人の管理下にないため、薬剤の使用とは無縁の食材です。
そのため国内で狩猟された鹿肉を使っている商品は、薬物アレルギーの不安がある子や、敏感な体質の犬にも安心して与えやすい「グレインフリー食材の選択肢」の1つとして、ぜひ試してもらいたい商品です。
グレインフリーな生活に鹿肉を取り入れるなら「日常のトッピング」や「おやつ」として始めてみて!
鹿肉をグレインフリーの食材として導入して見る前に、普段のドッグフードに、加熱済みの鹿肉や鹿肉ジャーキーを少量ずつトッピングすることから、始めましょう。
急な食事変更は犬の胃腸に負担をかける可能性があるため、最初の1週間は1日1〜2回、5g〜10g程度の鹿肉からスタートするのが安心です。
朝食後や散歩の前後など、消化活動が活発なタイミングに「鹿肉ジャーキー」をおやつとして、与えるのもおすすめです。
「鹿肉×グレインフリー」で愛犬の未来が変わる。食事で愛犬のQOLを上げませんか?

「愛犬の健康を守りたい」そう思っていても、具体的に何から始めるべきか迷ってしまう。
この記事では、そんな飼い主さんに向けて、グレインフリーとは何か、犬の食生活における“穀物のリスク”と“鹿肉の価値”を解説しました。
この記事のまとめ
- 犬は穀物をうまく消化できず、腸内環境や皮膚トラブルの原因になりやすい
- 畜産肉はアレルギーや薬剤残留、脂質過多による慢性疾患リスクを抱える
- 鹿肉は高タンパク・低脂質で、消化吸収に優れた理想的なタンパク源
- ビタミンB群・鉄・亜鉛が豊富で、皮膚や被毛の健康を内側から支える
- タンパク源のローテーションに鹿肉を加えることで、アレルギー予防につながる
頭では理解していても、何を買うべきか、グレインフリーのドッグフードを、どう与えれば良いのか――愛犬の健康のことを考えるあなたが不安になるのは自然なことです。
しかし、最初から完璧を目指す必要はありません。
「いつものごはんに少し足す」ことから始めるだけでも、犬の身体は少しずつ応えてくれるはず。
だからこそ、十勝ぼっこのように信頼できる素材を選ぶことが大切です。
北海道・十勝の大自然で育ったエゾ鹿を使った「十勝ぼっこの鹿肉ジャーキー」は、ヒューマングレードの基準で丁寧に作られたオーガニックなおやつです。
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