「おやつでしつけるのは甘やかしでは?」と感じる方も多いかもしれません。
しかし実は、おやつは与え方を工夫することで犬の集中力を引き出し、しつけの学習を早める大切な鍵になります。
また、愛犬の健康を考えて「小粒・低カロリー・無添加」の3つのポイントを意識すれば、健康を守りながら、楽しく効果的なしつけを目指すことができます。
犬の集中力を引き出す「おやつ3原則」とは?
- 小粒サイズ:一口で食べられ、すぐに褒められるため、学習スピードが上がる。
- 低カロリー・高たんぱく:頻繁に与えても太りにくく、体重管理と健康維持に最適。
- 無添加・自然素材:化学物質を使わず安全性が高く、長期的に安心して与えられる。
犬にとっておやつを使ったしつけは、“ご褒美”であると同時に、飼い主との絆を深める大切なコミュニケーションの時間でもあります。
この記事では、そんな犬のしつけとおやつの関係。
そして「おやつ3原則」やおやつの上手な与え方について詳しく解説します。
ペット栄養士監修】おやつが犬の健康寿命を左右することも!?飼い主が知っておきたいおやつの与え方と選び方

記事の監修者
村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士
動物栄養の記事執筆を中心に活動。動物看護師として子犬の食事指導やフード選びセミナーも開催経験あり。5匹のチワワと3匹の猫に囲まれ、日々の暮らしから得た実感を記事に込めています。管理栄養士の知識を「大切なペット」にも活かし、動物想いの人があふれる社会になるよう願いを込めて発信しています。
犬のしつけにおやつは必要?正しく使えば信頼関係を深める“学習のスイッチ”に

「おやつでしつけるのは、ただの甘やかしでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし実は、おやつには犬が行動を正しく学びやすくする“学習のきっかけ”を作るという大切な役割があります。
むしろ、犬のおやつを上手に使うことで「叱るよりも早く」「褒めて伸ばす」しつけができるようになるのです。
犬のしつけにおやつは必要?犬におやつを与える意味
- おやつは「正の強化」により犬が行動を学習しやすくなる
- しつけの成功率は報酬のタイミングと一貫性で決まる
- 過剰なおやつは肥満の原因になるため10〜20%以内に抑える
- 犬種・体重・月齢に応じたカロリー管理が必要である
- 無添加・高たんぱくの自然素材を選ぶことが健康維持につながる
おやつは犬の学習を早め、飼い主との信頼関係を築くための大切なコミュニケーションツールであり、与えるタイミングや量を意識することで、お互いの絆が深まっていきます。
人間の親子が「お菓子」を通して笑顔でふれあうように、犬と飼い主もおやつを通じて安心感や喜びを共有することができるのです。
犬におやつを与えるなら「2秒以内」が鉄則!
犬のしつけにおいて、おやつは「ご褒美」ではなく、行動を学ばせるための“学習のスイッチ”としても働きます。
犬は、飼い主からの「褒め言葉」だけよりも、おやつという味覚による報酬を得ることで脳内に快楽物質(ドーパミン)が分泌され、学習意欲が高まるという性質を思っており、この報酬体験を繰り返すことで、「この行動をすると良いことがある」と強く記憶し。
飼い主がしつける「望ましい行動」を自ら進んで行うようになります。
そのため、行動ができた瞬間から2秒以内におやつを与える「即時強化」を行うことによって、犬は飼い主の指示と自分の行動を正確に結びつけ、その場の状況(TPO)に応じた判断や反応を取りやすくなるのです。
また、褒め言葉やスキンシップとおやつを上手に組み合わせることで、「おすわり」や「まて」といった動作をより正確に実行できるようになります。
そして、結果として、犬はおやつを通じて飼い主の意図を考え、行動するようになり、お互いの信頼と安心感が深まる関係性が育っていきます。
つまり、おやつは単なる「ご褒美」ではなく、犬と飼い主の心を結ぶコミュニケーションツールでもあるのです。
過剰なおやつは肥満の原因に!? 1日の総カロリーの10〜20%以内に抑えるべき理由
獣医栄養学で「おやつは1日の総摂取カロリーの10〜20%以内に抑える」とされるのは、過剰なエネルギー摂取が肥満の主因になるからです。
おやつは人間の子どもと同じ、あくまで補助食であり、この割合を超えると、摂取エネルギーが消費量を上回り、脂肪として体内に蓄積されやすくなります。
特に脂肪は1gあたり約9kcalと高カロリーで、少量を与えるだけでも1日の必要カロリーをオーバーしやすいので、下記の表を参考に1日に与えられる「おやつでのカロリー」を把握しておきましょう。
| 犬の体重 | 1日の必要カロリー(目安) | おやつ許容カロリー(10〜20%) |
| 3kg | 約150〜180kcal | 約15〜36kcal |
| 5kg | 約250〜300kcal | 約25〜60kcal |
| 8kg | 約400〜480kcal | 約40〜96kcal |
| 10kg | 約500〜600kcal | 約50〜120kcal |
| 15kg | 約750〜900kcal | 約75〜180kcal |
| 20kg | 約1,000〜1,200kcal | 約100〜240kcal |
| 25kg | 約1,250〜1,500kcal | 約125〜300kcal |
※この表のカロリーは目安であり、個体の活動量や体調によって変動します。
また犬は人間と異なり満腹中枢が鈍く、与えられた分をすべて食べてしまう性質があり、それもあって飼い主によるカロリー管理が欠かせない生き物です。
おやつの与え過ぎで犬の肥満が進行すると、どんなリスクがある?
| 病名 | 症状・リスク |
| 糖尿病 | 脂肪が増えるとインスリンの効きが悪くなり、高血糖が続く。放置すると失明や腎障害の恐れがある。 |
| 関節疾患(関節炎・椎間板ヘルニア) | 体重増加で関節や靭帯に負担がかかり、炎症や痛みを招く。特に小型犬や老犬は歩行困難になりやすい。 |
| 心臓病・高血圧 | 脂肪で血流が滞り、循環器系への負担が増す。心臓の機能が低下し、高血圧や心不全のリスクが高まる。 |
| 呼吸器疾患・熱中症 | 体脂肪が気道を圧迫し、呼吸が浅くなる。運動でも息切れしやすく、夏は熱中症の危険が増す。 |
| 肝疾患・膵炎 | 過剰な脂肪が肝臓や膵臓に蓄積し、炎症や機能障害を引き起こす。重症化すると命に関わることも。 |
犬の肥満は、単なる体重の増加ではなく、代謝バランスの崩れによって臓器や関節に慢性的な負荷を与える病的な状態です。
脂肪が増えると体内のホルモンバランスが乱れ、糖の代謝や血流の循環が悪化します。その結果、関節疾患・心臓病・肝臓病といった多臓器性の障害を招くリスクが高まります。
さらに、呼吸が浅くなることで運動量が減り、筋肉量の低下が進むため、肥満が悪化するという悪循環に陥ることも!
こうした健康トラブルを防ぐ最も確実な方法は、おやつの量とカロリーを管理し、主食とのバランスを整えることです。
おやつを1日の総摂取カロリーの10〜20%以内に抑えるだけで、肥満関連疾患の発症リスクは大幅に低減できます。
つまり、毎日の愛犬の「食事とおやつへの飼い主の意識」が、愛犬の寿命と健康を左右する大きな一歩になるのです。
【小粒・低カロリー・無添加】しつけに最適なおやつの選び方は?

犬のしつけ用のおやつは、「小粒・低カロリー・無添加」の3つの条件を満たすことが理想とされています。
この3つの条件は、犬の好みに合わせるためだけでなく、学習効果を高めながら健康リスクを防ぐための基本条件です。小粒のおやつは、しつけの最中に行動を褒めた“その瞬間”に与えることができ、即時強化をスムーズにします。
また低カロリーのおやつは、トレーニング中の与えすぎや肥満を防ぎ、健康的な体型を維持しやすくしてくれます。
さらに、国産・無添加素材の犬のおやつを選ぶことで、内臓への負担を減らし、長期的な健康維持にもつながります。
この3つの条件を意識したおやつを日々のしつけに取り入れることで、愛犬の心の成長と体の健康の両方を守ることができるのです。
犬のしつけ用おやつの選び方の3大ポイント
- 1回あたりの量を抑えられる「小粒サイズ」で、褒めの回数を増やせるようにする。
- 総摂取カロリーの10%以内に収まる「低カロリー・高たんぱく素材」を選ぶ。
- 保存料や着色料を使わない「無添加・国産・ヒューマングレード」が◎
しつけ用おやつは、「与えやすさ」と「栄養成分」を意識して選ぶことが大切です。
まず、手で軽くちぎってサイズを調整できるタイプや小粒サイズのおやつなら、「ご褒美」としてすぐに与えられるため、犬のしつけトレーニングに最適です。
次に、犬に与えるおやつのカロリーは、1日の総摂取量の10%以内に収められるよう、低カロリー設計のものを選びましょう。特に高たんぱくで脂肪が少ない鹿肉ジャーキーは、少量でも高い満足感を与えやすく、食欲の充足と体重管理の両立に役立ちます。
さらに、保存料や着色料を使わない無添加・国産・ヒューマングレードのおやつを選ぶことで、長期的な安全性と消化の安定性を確保できます。
端的に言えば、「小粒×低カロリー×高たんぱく×無添加」の条件を満たすおやつを常備し、トレーニングのたびにこまめに与えることが、犬の学習効果と健康維持を高める鍵になるのです。
実はおやつの「与える姿勢」も大事だった!? 知っておきたいルアーリングのコツ
おやつを“どう与えるか”で、犬の「しつけ」の学習効率も大きく変わるって、ご存知でしたか?
犬のしつけにおいて、学習効果を高める「ルアーリング(luring)」とは、おやつを持った手の動きで犬を自然に誘導し、正しい姿勢や動作を引き出すトレーニング方法のことです。
実はこの方法、ただのおやつトレーニングではありません。
姿勢・手の位置・タイミングという3つの要素を意識することで、犬の集中力を高め、言葉よりも速く“伝わるしつけ”が可能になるすごいテクニックなんです。
ルアーリングのやり方とそのポイント
- 犬の目線に合わせ、低い姿勢で向き合うと安心感と集中力が高まる。
- おやつを鼻先に近づけ、「上」「下」「横」に動かして自然に姿勢を誘導する。
- 動作はスピードよりも滑らかさを重視し、一定のテンポで手を動かす。
- 犬が正しい姿勢をとった“瞬間”におやつを与え、タイミング強化を行う。
- 徐々におやつなしでも行動できるように切り替え、おやつへの依存を防ぐ。
ルアーリングは、犬の「見る・嗅ぐ・動く」という本能的な反応を利用したしつけ法の一種です。
ルーアリングのやり方は、まず犬の鼻先におやつを近づけることから始まります。
飼い主の手の動きだけで犬の体の向きや姿勢を誘導します。
このとき犬はおやつを追うことで自然に正しい姿勢をとり、体の動きと飼い主の指示の関係を理解しやすくなるのです。
このルアーリングの際にもっとも重要なのは、飼い主が腰を落として犬の目線に合わせることです。
また、おやつを持つ手を動かすときはスピードを一定に保ち、滑らかに動かすことが大切です。
おやつを指の間でしっかり持ち、犬におやつの匂いを感じさせ続けることで犬の集中が持続し、しつけへの犬の理解が深まり、その状態で動作が正しくできた瞬間におやつを与える“即時報酬”を行うことで、犬は「これが正しい」とすぐに学びます。
このルアーリングを繰り返すことで、しつけの定着が早まり、学習スピードが格段に上がるのです。
犬のしつけに大きく寄与する!十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーで楽しく、美味しくしつけを

この記事で解説してきたように、犬のしつけには「タイミング」「与え方」「おやつの質」の3つが欠かせません。
特に、毎日のトレーニングで使用するおやつは、長い目で見た犬の健康を損なわずに学習効果を高められるものであることが理想です。
その条件を満たすのが「十勝ぼっこの鹿肉ジャーキー」です。
自然豊かな環境で育ったエゾ鹿肉を使った十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは次の理由から、犬のしつけに大きく寄与してくれます。
十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーがおすすめな理由
- 北海道産エゾ鹿100%使用で、高たんぱく・低脂肪・無添加の安心品質である。
- やわらかく手でちぎって与えやすいから、トレーニング中のおやつとしても◎
- ヒューマングレード製造で、人も安心できる食の安全性を徹底している。
- 自然な旨みと香りで嗜好性が高く、しつけ時の集中力を引き出す。
十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーが犬のしつけやトレーニングにおすすめなのは、栄養が豊富で安全性が高く、さらに犬の本能を刺激する香りと味が犬の集中力を高められるからです。
特に十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーは北海道産エゾ鹿を100%使用しており、高たんぱく・低脂肪なヘルシーな犬用おやつなので、体重管理をしながらご褒美として安心して与えられます。
もちろん、保存料や着色料を使わない無添加で、ヒューマングレード基準で製造されているのもポイントです。
また、飼い主の手でちぎれるぐらいのやわらかさなので、小型犬や子犬にも与えやすく、誤飲の心配も少ないのも◎
そして、鹿肉ならではの自然な香りが犬のやる気を引き出し、楽しく学べるしつけ時間をサポートしてくれることでしょう。
愛犬のために十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーを選んでみませんか?
おやつはしつけやご褒美として欠かせませんが、添加物や高脂肪製品を日常的に与えると、肝臓・腎臓への負担や肥満の原因になります。
だからこそ、愛犬に合った安心して与えられる「おやつ」をお探しなら十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーがおすすめ。
特に「5種から選べる3個セット」は、北海道産エゾ鹿肉の5種類のおやつの中から自由に3つを選べるうえ、5%割引と送料無料の特典が付いたお得なセットとして、ぜひ選んで欲しい1品です!
お得に試せて、愛犬に最適な一品を見つけられるセットです。ぜひ公式サイトから詳細をご覧ください。
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