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犬の健康寿命と注意点

【ペット栄養士監修】安心して犬に与えられる安全な食物と選ぶべきおやつの3原則とは?

玉ねぎやチョコレートのように、私たちが日常的に口にする食品でも、犬にとっては命に関わる毒となることがあります。

そのため、犬の健康と安全を第一に考え、飼い主が安心して与えられるおやつや食材を選ぶこと。

その上で肥満予防や体調管理につながる「おやつ」を与えることが犬のQOL(生活の質)を高めることにつながります。

 

知っておきたい犬に与えては行けない食物一覧表

食材 主な症状・リスク
チョコレート/カカオ 嘔吐、興奮、けいれん、不整脈、致死リスク
ぶどう/レーズン 嘔吐、下痢、急性腎不全
ネギ類(玉ねぎ・長ねぎ・にら・にんにく) 溶血性貧血、呼吸困難、血尿
キシリトール(ガム・菓子) 急性低血糖、けいれん、肝不全
アルコール/発酵生地 嘔吐、昏睡、呼吸抑制、低体温
アボカド 嘔吐、下痢、膵炎リスク
マカダミアナッツ等ナッツ類 ふらつき、後肢麻痺、発熱
生の魚介(イカ・タコ・エビ 等) ビタミンB1欠乏、けいれん、運動失調
カフェイン飲料(コーヒー・紅茶) 興奮、震え、頻脈、不整脈

上記の表のように私たちが日常的に食べている食品の中には、チョコレートや玉ねぎのように、犬にとって命に関わるほど危険なものがあります。

こうした食材を避けることはもちろん、犬の健康を守るためには「安全な食材を選ぶこと」に加えて、「おやつの量・与え方・質」を見直すことも大切です。

この記事では、犬に与えてはいけない代表的な食物を整理するとともに、安心して与えられるおやつ選びの“3原則”──①量を守る、②与え方を工夫する、③安全な素材を選ぶ──について、ペット栄養士監修のもと詳しく解説します。

【ペット栄養士監修】おやつが犬の健康寿命を左右することも!?飼い主が知っておきたいおやつの与え方と選び方

村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士

記事の監修者

村瀬 由真: ペット栄養管理士・管理栄養士

動物栄養の記事執筆を中心に活動。動物看護師として子犬の食事指導やフード選びセミナーも開催経験あり。5匹のチワワと3匹の猫に囲まれ、日々の暮らしから得た実感を記事に込めています。管理栄養士の知識を「大切なペット」にも活かし、動物想いの人があふれる社会になるよう願いを込めて発信しています。

 

愛犬の健康を守るために知っておきたい「犬に与えていい食べ物」と「注意が必要な良い食物」

犬の健康は、日々の“食べ物の選び方”で大きく変わります。

 「どんな食材なら安心?」「人間の食べ物を少しだけなら大丈夫?」と毎日の食事やおやつを与える際に迷ってしまう方も多いでしょう。

実は、同じ食材でも犬にとっては、「安全に食べられるもの」と「少量なら与えても大丈夫なもの」。そして、中毒や体調不良を起こす「危険な食物」に分類することができます。

下の一覧表では、犬が食べても良い食材・注意すべき食材・避けるべき食材を、ジャンル別に整理しました。

 

犬に与えていい食べ物・注意が必要な食べ物一覧

分類 食べてもOK 少量ならOK(注意が必要) 食べてはいけない(危険)
野菜 さつまいも、にんじん、ブロッコリー、かぼちゃ トマト(熟したもの)、キャベツ、ほうれん草(加熱) 玉ねぎ、ねぎ、にら、ニンニク
果物 りんご(種なし)、バナナ、いちご スイカ、メロン、もも(皮・種を除く) ぶどう、レーズン、アボカド
肉・魚 鶏肉(加熱)、鹿肉(加熱)、白身魚(加熱) 豚肉・牛肉(脂肪少なめ、しっかり加熱) 生肉、加工肉(ハム・ベーコン)、塩分の多い干物
穀類 白米、玄米(柔らかく炊く)、オートミール パン(無塩・無糖)、パスタ チョコ入り・味付きパン、生地タイプの麺
乳製品 ヨーグルト(無糖)、カッテージチーズ 牛乳(犬用・少量のみ) 人間用牛乳(乳糖不耐症に注意)、バター、生クリーム

上記の表を見てもわかるように、同じ「野菜」でも、与えてよいもの避けるべきものは、与え方や調理方法、犬の体調によってリスクが大きく変わります。

たとえば、ブロッコリーやにんじんは加熱すると栄養吸収が良くなりますが、玉ねぎは生でも、加熱しても、少量であっても犬にとっては中毒の危険があるため、絶対に与えないでください。

また、おやつとして果物を与えるなら、りんごやバナナは基本的におすすめですが、糖質のとり過ぎには注意する必要があります。

同じ果物でも、ぶどうは犬の急性腎障害の原因になるとされています。絶対に与えないでください。人間にとって「ヘルシー食材」として知られるアボカドも、犬にとっての有害成分のペルシンを含んでいる点や脂質が多すぎる点から推奨できません。

このように、人間は食べられても犬には毒となる食材があることを、まずは覚えておきましょう。

 

絶対に与えないで!愛犬の命に関わる危険な食べ物

食材 主な毒性成分 症状・致死リスク
チョコレート・カカオ・コーヒー・紅茶 テオブロミン、カフェイン 嘔吐、興奮、けいれん、不整脈、心不全など。特にダークチョコは少量でも致命的。
ブドウ・レーズン 不明(腎毒性) 嘔吐、下痢、急性腎不全。個体差があり、少量でも致死例あり。
ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ、にんにく、にらなど) アリルプロピルジスルフィド 赤血球破壊による貧血、呼吸困難、血尿。中毒症状が遅れて出ることもある。
キシリトール(ガムやお菓子) 人工甘味料(アルコール糖) 急性低血糖、けいれん、肝不全。ごく少量でも致命的なケースあり。
アルコール・発酵生地(イースト入りパン種) エタノール 嘔吐、昏睡、呼吸抑制、低体温。急性アルコール中毒による死の危険。
アボカド ペルシン 嘔吐、下痢、呼吸困難。高脂肪で膵炎のリスクも。
ナッツ類(特にマカダミアナッツ) 不明(神経毒性) けいれん、ふらつき、後肢麻痺、発熱などの神経症状。
生の魚介類(イカ、タコ、エビなど) チアミナーゼ ビタミンB1欠乏による運動失調、けいれん、昏睡。

先の表と重複する部分もありますが、挙げた食品はいずれも犬の命を脅かす危険な食材です。

 「ほんの一口」が命取りになることがあり、たった数グラムでも急性中毒を起こす場合があります。 

例えば、ブドウを食べた場合は急性腎不全を、キシリトールを摂取した場合は肝不全や急激な低血糖、不可逆的な神経障害を引き起こすことがあります。

飼い主は、こうした誤食・誤飲を防ぐために、危険な食品を必ず手の届かない場所に保管し、調理中や食事中は犬を近づけないよう徹底して管理し、愛犬の健康を守る以前に、まず「命」を守る意識を持ち、表にある食品は絶対に与えないようにしましょう。

 

もし犬が危険な食べ物を食べてしまったら?命を守るための正しい対応手順

犬が誤って危険な食べ物を口にしてしまう――それは、どんな家庭でも起こり得る緊急事態です。

実は自己判断で犬に食べたものを吐かせたり、水を飲ませたりしてしまうと、その行為が逆に愛犬の命を奪う危険につながることもあります。

 

犬が誤って危険な食物を食べてしまったときの対応ポイント

  • 冷静に状況を把握し、何をどれだけ食べたかを正確に記録する
  • 嘔吐・震え・呼吸異常などの症状を観察し、悪化の兆候を見逃さない
  • 自己判断で吐かせない。まずは獣医師に連絡し指示を仰ぐ
  • 摂取内容・時間・犬の体重を整理して、速やかに動物病院へ搬送する
  • 普段から救急対応可能な動物病院の連絡先を控えておく

犬が誤って危険な食べ物を口にした場合、最も重要なのは「焦らない」ことです。

まずは何をどれくらい食べたのかを確認し、包装や残りを写真で残しておくと、獣医師が正確な診断を行う手助けになります。

次に、犬の状態を落ち着いて観察してください。嘔吐や震え、ふらつき、呼吸異常、意識の低下などが見られる場合は緊急対応が必要です。

また先にも触れたようにその場で犬に食べたものを吐かせるのは危険です。チョコレートやネギ類などの食材を無理に吐かせると、食道損傷や誤嚥性肺炎を引き起こすおそれがあるからです。

犬が命に関わる危険なものを食べた場合、最優先すべきは獣医師に連絡し、正確な情報を伝えること

そのうえで獣医師の指示に従って、適切な処置を受けるようにしてください。

 

犬におやつを与えるときの3原則|健康としつけを両立させる賢い与え方

犬におやつを与える行為は、単なるご褒美ではなく「健康管理」と「信頼関係の構築」という大切な意味があります。

犬にとって、おやつは「ただ与える」ものではなく、適切な与え方によって犬のストレスを軽減し、安心感を与え、生活の質(QOL)を高める役割も持っています。

だからこそ、おやつの選び方も重要ですが、「どのように与えるか」も同じくらい大切なのです。

 

犬におやつを与えるときの3つの基本ポイント

  • おやつは1日の摂取カロリーの10〜20%以内に抑える
  • 少量を回数多く与えて、満足感としつけ効果を高める
  • 安全で良質な素材を選び、与える目的とタイミングを意識する

おやつを上手に与えるには、「量・与え方・質」の3つを意識することが大切です。

まず、カロリーは1日の摂取量の10〜20%以内に抑えること、次に少量を複数回に分けて与えることで満足度と集中力を高めます。

そして、添加物の少ない天然素材を選ぶことが犬の健康維持にもつながります。

この章では、それぞれのポイントを詳しく解説します。

 

健康維持の基本ルールとは?1日の摂取カロリーの10〜20%以内に抑える

  • おやつは1日の総摂取カロリーの10〜20%を厳守し、過剰摂取を防ぐ。
  • 小型犬やシニア犬は、わずかな脂肪分でも内臓や関節に負担がかかるため特に注意が必要。
  • 与えたおやつ分のカロリーは主食から差し引く「カロリー調整」の習慣をつける。

犬は人間のように満腹感をコントロールできず、与えられた分を食べてしまう傾向があります。

そのため、飼い主が犬の摂取カロリーを管理することが健康維持の鍵となります。

獣医栄養学の基準では、おやつは1日の必要カロリーの10〜20%以内に抑えることが推奨されています。

たとえば体重5kgの犬なら、1日の必要量約300kcalのうち、おやつに使えるのはわずか30〜60kcalが適量とされています。

この範囲を超えると、脂肪の蓄積による肥満や膵炎、肝疾患、関節への負担増加を招く恐れがあります。

そのため、おやつを与える際は犬の体重や運動量から逆算し、1日の摂取カロリーの10〜20%以内に抑えるよう心がけましょう。

 

おやつの与え方が愛犬の心を育てる!少量を回数多く与えて、満足感としつけ効果を高めよう

  • おやつは細かくちぎって少量ずつ与えることで、愛犬の心理的満足度を高める。
  • 「噛む行為」は犬の本能的欲求を満たし、幸福感や集中力の持続に寄与する。
  • ご褒美は「良い行動の直後(2秒以内)」に与えると、学習効果と絆が最大化する。

実は、犬は一度に多くもらうよりも、少量を複数回に分けてもらうほうが心理的な満足感が高く、少しずつ与えるほうが落ち着いて満足しやすいのです。

犬にとって噛むという行為は、探索本能や狩猟欲求を満たす大切な動作であり、もし与えるならば柔らかいおやつよりも、噛み応えのあるおやつのほうがおすすめです。

また、しつけのご褒美としておやつを与える場合は、良い行動の直後(2秒以内)に与えることがポイント!

2秒以内におやつをご褒美として与えることで犬の学習機構を刺激し、行動と報酬の結びつきを強化して、望ましい行動を定着させる効果が期待できます。

 

「何を与えるか」で差がつく!安全で良質なおやつ選びと与えるタイミングのコツ

  • 添加物(保存料・酸化防止剤など)は肝臓や腎臓への長期的負担となる。
  • 牛・鶏以外の「新奇タンパク源」を選ぶことでアレルギーリスクを軽減できる。
  • 「無添加」「国産」の表記だけでなく、原材料の産地と製造工程の透明性も確認する。

「無添加」「国産」と書かれたおやつでも、実は見えないリスクが潜んでいる場合があります。

市販品の中には、保存料や酸化防止剤などが含まれており、長期的に摂取すると肝臓や腎臓への負担となることがあります。

また、海外製ジャーキーによる健康被害の報告もあり、原材料の産地と製造過程の透明性が安全性を判断することが重要です。

そのため、十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーのように、国産・無添加で衛生管理が徹底されており、品質と安全性が担保された信頼性の高いおやつを選ぶことが大切です。

 

安心して与えられる“ご褒美”を。愛犬の健康と笑顔を支える、十勝ぼっこの鹿肉ジャーキー

これまでご紹介したように、犬にとって「おやつ」は単なる楽しみではなく、健康維持と信頼関係を育む大切な要素です。

与える食材だけでなく、毎日のおやつの量・与え方・質を見直すだけで、肥満予防やストレス軽減、しつけ効果の向上など、愛犬のQOL(生活の質)を大きく変えることができます。

 

今日からできる、愛犬のおやつ選び3つの習慣

  • おやつの量は1日の摂取カロリーの10〜20%以内に管理する。
  • 噛み応えがあり、少量でも満足できる天然素材を選ぶ。
  • 原材料・製造工程が明確な「国産・無添加・高たんぱく」製品を選ぶ。

愛犬の健康を守る第一歩は、「何を与えるか」を見極めることです。

おやつはしつけやご褒美として欠かせませんが、添加物や高脂肪製品を日常的に与えると、肝臓・腎臓への負担や肥満の原因になります。

だからこそ、愛犬に合った安心して与えられる「おやつ」をお探しなら十勝ぼっこの鹿肉ジャーキーがおすすめ。

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